【フィルターなし】都会で楽しむ天体写真撮影
今回は光害+月光がある状態でフィルターなしの天体写真撮影をしてみたので、記事にしたいと思います。
成果物と撮影データ
撮影日:2021/02/24 月齢9.3
鏡筒/Skywatcher BKP130
赤道儀/Skywatcher EQ5 GOTO
カメラ/Canon EOSkissX5 HKIR(直焦点)
露光時間/ISO6400,SS15秒×240で一時間
画像処理はDSSとPhotoshopを使用。
とこんな感じです。もちろんフィルターは使用していません。完全直焦点撮影です。
撮影地の環境
撮影当時は半月でかなり月明かりが強く、2等星が見えるかな?というような環境でした。
対象の馬頭星雲も月に近くシャッターはISO6400で30秒も開けていればすぐ真っ白に飽和します。
このような環境でしたがなんとか写ってくれました。
露出の設定について
今回は高感度+短秒露出+多数枚コンポジットの方針で行きました。
感度は設定できる上限に、シャッタースピードは画像が白飛びしないように設定します。
通常は感度は低く設定しオートガイドも併用して長秒露出の方がきれいに仕上がるのでしょうが、光害地での撮影は妥協が大事です。空の暗いところで撮った画像には敵いません。
それならばガイドもなし、極軸合わせもそこまで神経質になる必要はない、高感度+短秒露出+多数枚コンポジットの方針で行った方が手軽に楽しめていいじゃないですか。
画像処理
画像処理も簡単に済ませます。
まずDSSでコンポジット。その次にPhotoshopで強調処理です。
一応ダーク・フラット処理も入れました。が!必要ないかもです。特にフラットは面倒くさいのでトリミング等で対応しても良いかもです。
Photoshopでの処理も簡単にします。レベル補正で強調してあげて、コントラストや彩度、明瞭度を簡単に調整しただけです。
ノイズやかぶりの補正はしてません。
まとめ
今回は明るい環境で天体写真撮影を行ってみました。
天体写真撮影は暗い所へ遠征しないと写せないと思っている方は、是非一度試してみてください。意外と写ってくれますよ。
しかし光害の少ない場所で撮った写真には敵いません。
作品として仕上げるというよりも観察を楽しむというスタンスでやるととても楽しめますよ!
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